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易の三義

易経は、3つのキーワードを用い、書物が持つ基本的な性格を表現しています。

「易の三義(さんぎ)」といわれるものです。

 

イメージ的には、易経の理念と考えてください。

 

以下、それぞれの意味を解説します。

 

 

①「変易」(へんえき)

 

易経は変化を重んじます。

ありとあらゆる物事・事象は一定ではなく、必ず変化していきます。

 

人間の心も国家も自然もすべては少しずつ変わっていくわけです。

 

たとえば、私はサッカーが好きで、20年以上Jリーグを観戦していますが、

その間には様々なチームがありとあらゆる変化を起こしてきました。

 

前年に優勝したチームが、大金を使ってさらに選手を補強したら、

全く順位が振るわず長い低迷期に入ってしまったり。

 

かつて財政難から消滅寸前まで追い込まれた地方のチームが、

地道に力を付けて今ではJ1で上位争いをするまでになったり。

 

つまり、「“いまここ”の状態」は決して永遠ではないということです。

 

すべては必ず変化する。それが「変易」です。

 

 

②「不易」(ふえき)

 

すべては変化をしていきますが、その変化の仕方には法則性があります。

 

「春夏秋冬」はその代表です。

 

身近な例では、「朝昼晩」も同じ。

 

要するに、自然の摂理をベースとした変化の法則性は変わらない。

不変であるというのが「不易」の意味です。

 

たまに新聞の社説欄やコラムに「不易流行」という四字熟語が出てきますよね。

 

あの「不易」です。

 

 

③「易簡」(いかん)

 

これは、物事は必ず変化し、その変化には法則性があるのだから、

それを私たち人間が活用するのは“易(やさ)しくて簡単だ”という意味です。

 

易経は難解だと古くから言われていますが、

変化の道理そのものはいたってシンプルに出来ています。

 

私たちがその法則性を理解し、経営の悩みを解消したり、

人生における問題解決に生かそうとするなら、

「それは案外、簡単ですよ」ということです。

 

 

 

「易」という字について(補足)

 

ここまで易の三義についてお話ししてきましたが、

これらは「易」という字の読み方からもその意味を読み取ることができます。

 

 

・易(か)わる   ⇒変易

・易わらない    ⇒不易

・易(やさ)しい ⇒易簡

 

 

ちなみに、「易」という字は、十二時虫というトカゲを表した象形文字です。

 

トカゲ類には体の色を変える種類が多いことから、

字体そのものも「変化」を意味しています。

 

また、平らで横に伸びた虫のため、

この特徴から、「平易」「やさしい」といった意味もあります。

 

興味のあるかたは、一度、漢和辞典を引いてみてくださいね。

 

 

 

【易経の基礎知識】

 

 

1、易経の歴史

 

2、易経が教える時と変化

 

3、陰陽概念と八卦

 

4、六十四個の時の物語

 

5、時中と時流

 

6、易の三義

 

7、吉凶悔吝(きっきょうかいりん)